電子デバイス産業の川上から川下に亘る横断的戦略組織

NEDIAマガジンNo.18 概要

NEDIAマガジンNo.18 概要

 
     

NEDIAマガジン第18号表紙

2020 Autumn

 

 

 

 P3 巻頭言        詳細下記>>

アフターコロナ時代での
電子デバイス産業の役割とは

寮藤昇三 (一社)日本電子デバイス産業協会  (NEDIA) 代表理事・会長

 

 ◆◆ 特集  2020 後半の視点 ◆◆
 P4

 「ヒトの移動」から「データの移動」へ

「高速化」要求が半導体の成長を牽引

山本 義継  みずほ証券(株)エクイティ調査部

P7 

 2020年後半以降の

電子デバイス応用分野の動向

南川 明  OMDIAシニアコンサルティングディレクター

 P10

 ポストコロナの世界は半導体産業が引っ張る

~5G革命は止まらず、生産・投資ともに大活況!!~

泉谷 渉   (株)産業タイムズ社 代表取締役社長

 P13

 第7回電子デバイスフォーラム京都

NEDIA事務局

 P15

 電子デバイス研修講座

NEDIA人材育成研修委員会

 P17

 P18

 P19

 表4

 Infomation

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□NEDIAマガジンNo.18 巻頭言

齋藤 昇三(さいとう しょうぞう)

 

1950 年7 月岐阜県岐阜市で誕生。

1973 年3月早稲田大学理工学部応用物理

  学科を卒業後、同年4 月に株式会社

  東芝に 入社。同年8月に東芝総合研所

  に配属、メモリの研究開発に従事。
1979 年に東芝半導体事業部の半導体技術

  研究所に異動、DRAM の開発に従事。1990 年に半導体システム技術センター

 に異動、メモリ応用技術に従事。

1998 年より2 年間渡米し、東芝アメリカ

   電子部品社で技師長として従事。 
2000 年4 月に復職し、メモリ事業部

 DRAM 統括部長に就任。

2002 年4 月にセミコンダクター社メモリ

 技師長となり、2004 年5 月、セミコン

 ダクター社メモリ事業部の事業部長に

    就任。 
2006 年4 月よりセミコンダクター社

 副社長、ならびに 2006 年6 月、

 執行役常務に就任、メモリ事業部長を

 兼務する。
2007 年6月より執行役上席常務、

  セミコンダクター社社長に就任。2010 年6 月、執行役専務就任。電子

  デバスグループCEO を担当。
2012 年6 月取締役代表執行役副社長に

  就任。
2013 年6 月取締役・執行役を退任し、

  常任 顧問に就任。
2016 年6 月より東芝デバイス&

  ストレージ株式会社 嘱託に就任し

  現在に至る。

     一方、2013 年9 月(一社)日本電子

    デバイス産業協会代表理事・会長に

    就任、現在に至る。 

 また、2016 年7 月(株)デバイス&

 システム・プラットフォーム開発セン

 ターを 立ち上げ、代表取締役会長に

 就任。

2020 年6 月より代表取締役会長兼社長に

   就任、現在に至る。

 世界経済は米中貿易摩擦、中国経済の減速などの影響により全体として停滞しているなか、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響により、各国で経済活動に混乱が生じ、急激な景気の落ち込みがはじまりました。 結果として、今年の世界経済全体は世界大恐慌やリーマンショック以来の最大の数%の減少が見込まれています。 さて、この様な経験したことがない状況下で我々は何をすべきか改めて考える必要があると思います。

 

  まず、コロナウイルス禍の影響についてみてみると、最悪シナリオと楽天的シナリオの両方が想定されます。短期的に影響が大きい業種は小売業、食品業、サービス業、中小製造企業などがあり、中期的にはサプライチェーンの混乱による製造業、大企業となり、長期的には資金の混乱による金融業と連鎖していくと思われます。いずれにしても将来を予測するのは難しい状況です。一方、ウィズ/アフターコロナ時代でどのような変化が起きているのでしょうか。まず、移動回避です。テレワーク、リモートXX、遠隔操作が必要と言われていますが、IT インフラの遅れが懸念されます。次に、接触回避です。ソーシャルディスタンス、在宅勤務と言われていますが、製造現場や営業活動はどうするかなど課題があります。いずれにしても集中から分散、リアルからバーチャルへという傾向は続くでしょう。そして、働き方改革にともなう産業・経済構造の変化とニューノーマル(新常態)時代でのライフスタイルの変化がおき、価値観が大きく変化するものと思われます。

 

  さて、電子デバイス産業への影響をみてみると、自動車産業などが大打撃を受けたのに比較して、製造業の中で最も影響が軽微な産業といえます。中でも半導体産業は今年前半には影響が出たものの後半に取り戻して全体では昨年より微増と予想されています。製品別に濃淡がありますが、ロジック、メモリ、通信系デバイスが比較的好調です。なぜそうなのでしょうか。それは、アプリケーションであるデータセンター、サーバー・パソコン、通信・ネットワーク、医療機器が好調だからです。 近年、人類の新たな革命であるデジタルトランスフォーメーション(DX)が起こりつつあり、IoTを活用したスマート社会の実現が望まれています。特に国内においては少子高齢化による働き盛り人口の減少、技術の伝承の問題を抱えており、また新型コロナウイルス感染症防止の観点からも、IoT を活用した業務の高効率化、改革が一層求められています。まさに、電子デバイスはこれを推進する原動力といえます。

 

  回復シナリオとしてはV 字、U 字など考えられますが、いずれにしても、成長エンジンとなるデジタルインフラ、ツールの活用促進によるDX の加速が必要と考えられます。電子デバイス産業はニューノーマルをデジタル化で実現するために今まで以上に貢献できると思います。この激動の変化に対応するために、NEDIA は電子デバイス産業を網羅した業界団体として、各種施策を積極的に展開してまいります。今後とも、私どもは全力を尽くして活動をしてまいりますので、皆様からのご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

 


 

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