電子情報通信学会集積回路研究専門委員会(ICD)主催
「LSIとシステムのワークショップ 2015」のご案内
~テーマ:「先端医療を切り開くLSIとシステム」~
※登録期限:4月27日(月)
2.日時: 5月11日(月)-5月13日(水)
3.場所 :九州国際会議場(JR小倉駅より徒歩10分)
福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目9番30号 http://www.convention-a.jp/kokusai/
4.本ワークショップの詳細とお申込みは下記のURLを参照お願い申し上げます。
https://www.gakkai-web.net/gakkai/ieice/icd/
参加申込案内->参加申込フォーム->参加申込
なお特別参加企業にご所属の皆様は参加費無料となっておりますので、参加申込のページにてご確認をお願い申し上げます。
5.申込期限 4月27日(月)
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【プログラム紹介】
本ワークショップは、中堅そして若手の集積回路ならびに関連する分野の研究開発に従事される皆様と学生の皆様に、集積回路における基盤となる技術からその応用と事業まで、その多様な側面をご紹介することを目的としております。
本年はテーマを「先端医療を切り開くLSIとシステム」といたしました。Brain Machine Interfaceに始まり、神経伝達イメージセンサ、DNAシーケンサ、心臓シミュレータなどの最先端の医療技術につきまして、各分野の専門家の皆様をご招待しご議論していただきます。本ワークショップを通じて、より多くの皆様に集積回路の多様性と可能性をあらためて認識する機会としていただきたいと考えております。
以下に本年のワークショップの概要をご紹介申し上げます。
1.基調講演
現在急速に脳科学が進歩しており、遠くない将来に精神疾患の原因が解明され治療法が確立されることも期待されております。また集積回路という視点より、超高速計算機による脳機能のエミュレーションが脳科学の進歩に多大なる貢献をしております。
今回は国際電気通信基礎技術研究所の川人先生をお招きし、脳と外部とのインターフェース(Brain Machine Interface)につきまして、その最新の成果を社会への広範なインパクトという視点も含めご講演いただきます。
2.招待講演
イメージ・センサは日本が研究・開発と製造の両面で他国の追従を寄せ付けず世界一を独走する領域です。センシングデバイスとその周辺集積回路がおりなす匠の世界と言えます。
今回は、豊橋技術大学の澤田先生をお招きし、特に医療にかかわる神経伝達イメージセンサとその効用展開についてご講演をいただきます。
昨年のワークショップ 2014では経済産業省デバイス戦略室長の宮崎様に開会の辞を賜りましたが、今回は同じく経済産業省デバイス戦略室の内田様より、「エレクトロニクス産業の現状と政策の方向性」というタイトルにて特別講演をいただきます。
エレクトロニクス産業も激動の時期をようやく乗り越え、日本経済の新たな展開とともに、復活が大いに期待されるところであります。こういった時期に経済産業省のデバイス戦略を担当される内田様よりエレクトロニクス産業の将来の方向性をご講演いただきます。
トリリオン・センサが提唱され、世の中のいたるところにセンサがばらまかれ、日々、毎時間、毎分、毎秒、...という時間単位でビッグデータが構築されております。センサは、センシング回路、無線回路、信号処理、エナジーハーベスティングと集積回路のかたまりでもありますが、
今回はNTT先端集積デバイス研究所の小泉様をお招きし、特に医療とかかわるヘルスケアのためのセンサ技術について、我々にとって身近な心電・心拍、血糖値、生体撮像から、未開拓の周波数を利用したセンシングまで、広範な技術についてご講演をいただきます。
個人のDNAの配列まで考慮した医療がいよいよ実現されようとしています。その際にキーになるのが、個人のDNAを高速に正確にかつ低コストに読み取ることです。ここでも集積回路は活躍いたします。
今回は、日立製作所テクノロジーイノベーション統括本部の柳川様をおまねきし、半導体集積回路によるDNAシーケンサについて、現状、課題、今後の動向についてご講演いただきます。
Kurzweilによれば2045年にTechnological Singularity(人工知能が人間の脳を追い越す)が起こるとされています。言い方を変えると、それは2045年までは起きません。しかしながら、心臓など人間の臓器のエミュレーションは、現代の高速計算機を使用することにより、既に可能となっています。
今回は富士通未来医療開発センターの門岡様をお招きし、心臓エミュレーションによるテーラメード医療について、ご講演いただきます。
本年はもう1件の特別講演として、前ICD委員長である吉本先生によるフェロー就任記念講演を企画いたしました。先生は三菱電機から現在の神戸大学にいたる30年以上の間、日本の集積回路の研究・開発に多大なる貢献をされていらっしゃいます。今回は先生のご専門である「高性能、高信頼、低消費電力VLSIの設計研究と実用化開発」をテーマに先生のご研究の歴史を踏まえ、ご講演いただきます。
3.ISSCC2015特集
一昨年、昨年と同様に本年もISSCC特集を企画いたしました。本年はテーマである「先端医療」に着目して、以下の3件のご講演を企画いたしました。なお最初のご講演はチュートリアル講演です。
1)[ISSCC 2015チュートリアル] Interfacing Silicon with the Human Body:
A Primer on Applications,Interface Circuits and Technologies for the Medical Markets. 奈良先端科学技術大学 太田先生
2)[ISSCC 2015特集] 医療分野関連技術の最新動向 パナソニック 永井様
3)[ISSCC 2015特集] 医療・通信用A/Dコンバータ技術動向 ルネサスエレクトロニクス 三木様
4.SLDM研究会との合同企画(EDA関連国際学会にみる研究動向)
本年は、本ワークショップに毎年共催いただいておりますSLDM(System LSI Design Methodology)
研究会に、以下の3件のご講演を企画いただきました。
1)VLSI物理設計技術及びアナログLSI自動合成技術の最新技術動向
北九州市立大学 中武先生
2)システムレベル設計の研究動向 東京工業大学 原先生
3)VLSI設計技術の応用に関する最新動向 立命館大学 谷口先生
5.パネルディスカッション
招待講演者の一部の方にパネリストとなっていただき、「エレクトロニクス業界が10年後の医療に行かに貢献すべきか」をテーマにご議論いただきます。会場からも積極的なご発言を期待しております。
6.ポスターセッションと企業展示
ポスターセッションでは、若手研究者と学生により最新の研究成果が発表されます。当日発表されたポスターより、優秀な研究成果1件を表彰いたします。本年もまた三日間を通して、企業展示を企画いたしました。参加いただいた企業様より最新の製品・情報をご紹介いただきます。
事前登録締切まですでに1週間を切っております。本年もより多くの皆様にご参加いただき、集積回路ならびに関連する分野の多面性と可能性をあらためて認識する機会としていただきたいと考えております。
皆様のご協力をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。
WS実行委員長 山村、WS実行責任者 吉田、WS実行担当者 呉